〜前編からの続き〜
開始から数時間が経っても「思ったより暇だなあ」という思いで作業を続けていたのですが、夜の6時を過ぎて日が沈むと、会場は一気に様変わりしました。
実は私、京都に来て4年目だというのに、祇園祭に参加するのは今回が初めてだったりします。そのせいもあり、・・・甘く見ていました。
肝心なことを忘れていました。そうです。今日は平日だったのです。
こんなに暇なのは、お客さんのほとんどが、まだ会社や学校にいるためだったのです!!
学校が終わり仕事も終われば、数えきれない程のお客さんが会場に足を運びます。
どこを向いても人、人、人、と人いきれが続き、こうなってはもう足の踏み場もありません。
ひたすら「リユース食器はこちらで回収しています!」と呼びかけ、それを回収する作業が続きます。暑さと人の多さで、この時点で既に身体はボロボロでした。
そんな中で嬉しかったのは、ときどき、「お疲れさん!」「頑張って!」と声をかけて下さるお客さんがいたことです。ボランティアの中にはまだ中学生の青年もいたのですが、応援してもらえるとやる気が出ると喜んでいました。
実はこの日、私たちのブースのすぐ前の建物で、おもしろい写真展が行なわれていました。昨年度までの祇園祭でのごみを題材にした写真を集め、それを展示し、華やかな光の裏にある社会問題を芸術という枠組みで捉える、というものでした。
おもしろいなあ、と感心しつつ眺めていると、ある一言が目に飛び込んできました。
「みんな本当は捨てたくないんだよね」
言われて初めて気づきましたが、捨てたくて捨てている人はいないのでしょうね。
だからこそ、車道と歩道の間にある溝や、電柱の側など、“捨て易い”場所にごみを捨てる。いや、もしかしたら“隠している”のかもしれませんね。
そしてごみの写真を見ながら、私はある光景を思い出していました。
私の実家は関東にあるのですが、今は亡き祖父の家の近くには、とても大きな神社があります。小さい頃、縁日になるとそこに連れて行ってもらい、大きなアメ玉を買ってもらうのが私の楽しみの一つでした。
縁日の次の日、祖父母に手を引かれて散歩するいつもの参道には、前日の名残のごみが大量に捨ててありました。それこそ、当時の私の身長を超えるようなごみの山が、あちこちに出来ていた気がします。
あまりのごみの多さに恐怖すら抱いていた覚えがあります。
縁日のその日だけを楽しみに来る方もいたと思いますが、私にとって、その参道はいつもお散歩する庭も同然でした。だからこそ、そのごみの光景は今でも鮮明に記憶に残っています・・・。
さて、夜の10時を過ぎた頃から少しずつ屋台が減り始め、お客さんの数も減っていきます。この頃になると、もうごみやリユース食器を手にしているお客さんも見なくなりますが、私たちにはまだまだ仕事が残っております!
まずは人の減った今だからこそ、ごみ箱、そしてリユース食器の使用に協力して下さった屋台に赴き、そこで食器を回収していきます。
活動に賛同して下さる屋台の協力があってこそのプロジェクトなので、回収ついでにお礼も伝えます。行列が出来ていた屋台には、凄まじい数の食器がありました。
それが終わったら、集まったごみと食器を全て本部に持って行きます。本部ではたくさんのボランティアさんがたくさんのごみ袋を抱えて忙しそうにしていました。
全ての屋台が営業を終える頃、私たちの作業も終了し、テントや機材を片付けて、ようやく一日が終了です。正直、このときはもう気力だけで立っている状態でした(笑)。
全身が汗と何だか良く分からない液体にまみれていた気がしますが、正直ほとんど覚えていません(笑)。
帰り際ちらっと目をやると、そこではまだ頑張っているボランティアさんたちの姿が・・・。
申し訳ないと思いつつ、終電に間に合わせるため、会場を後にするのでした。
このプロジェクトに関わらせて頂く前、私はごみについて、そこまでしっかりとした考えを持っているわけではありませんでした。
もちろんポイ捨てなどはしませんし、常にバッグにビニール袋を入れ、持ち帰れるものは持ち帰っていました。
ですが、分別まできちんと出来ていたか、と言われれば、はっきりYESと答えることは出来ません。どうやら私は、捨てたごみの分別をやってくれる誰かがいることは分かっていても、自分がその立場を経験しなければ、本当に“分かる”ことは出来なかったようです。
本当は、分かっていて当たり前のはず・・・なんですよね。
クタクタにはなりましたが、こんな素敵なプロジェクトならこれからも続いて欲しいと思っています。当日だけでなく、その前から準備を進めて来て下さった方々、実施のために寄付をして下さった方々、私たちに温かい声をかけて下さった方々、祇園祭を大切にしておられる方々がいる限り、この活動は今後もずっと続いていくと思います。
いつか地元に帰ったときに、あのごみの山がなくなっていることを願って————。
皆さま、ごみゼロ大作戦にご協力頂き、どうもありがとうございました。
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7月25日(金)まで受付しております。
今回の取り組みを次年度以降も活かす為に、検証作業なども進んでおります。
ぜひ地域の課題解決にご参加いただけたら嬉しいです。
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